荷物の種類別に搬送先を分ける方法

こんにちは。維持保守Gの中村です。今回は1本のコンベヤを流れてくる荷物の種類によって搬送先のコンベヤを分ける方法について、標準のカタログを使用したサンプルで説明します。

1.はじめに

今回使用する標準カタログは以下です。

  • コンベヤ   : SampleCatalog > Belt Conveyor > Belt 2000×607 (5台)
  • ソーター   : SampleCatalog > Transfer > Sliding Slat Sorter

2.カタログの設定

①下記の画像のように配置します。

 [Sliding Slat Sorter]は標準では幅が狭いため、[Belt 2000×607]4台分(607×4=2,428)以上にします。

 

(参考)

分けた搬送側のコンベヤ[Belt 2000×607]をそのまま使用すると、荷物か流れた後床に落ちてしまうのでガイドを設定します。

[Belt 2000×607]プロパティの[エンドストッパー(End Stop)] > [SidPhysicsEnabled]と[SideVisible]を’Ture'に変更してください。



②[Load Creator]で生成する荷物の種類を設定します。

[CyanBox],[BlueBox],[BrownBox],[GreenBox]を設定します。


③[Sliding Slat Sorter]に設定されているセンサー[Sliding Slat Sensor]のプロパティ[SlatMoveRules]に②で設定した荷物を割り当てます。

 - センサー[Sliding Slat Sensor]を選択します。

 - [SlatMoveRules]プロパティの[...]をクリックします。

 - LoadFilter コレクション エディター画面が表示されるので追加ボタンを4回押しOKボタンで終了します。

 - [Sliding Slat Sensor]のプロパティ[SlatMoveRules]に[0][1][2][3]のプロパティが作成されます。

 - [0][1][2][3]のプロパティの[...]をクリックします。

 - Load Filter画面が表示されるので②で設定した荷物のVisual(名前)とQuantity(比率)を設定します。

 

④[Sliding Slat Sorter]に設定されているセンサー[Sliding Slat Sensor]のプロパティ[SlatMoveZPositions]にZ軸を移動する距離を設定します。

 - センサー[Sliding Slat Sensor]を選択します。

 - [SlatMoveZPositions]プロパティの[...]をクリックします。

 - Double コレクション エディター画面が表示されるので追加ボタンを押し"Value"に移動する距離を指定します。(4種分作成)

 - [Sliding Slat Sensor]のプロパティ[SlatMoveZPositions]に[0][1][2][3]のプロパティが作成されます。

3.動作の確認

設定は完了しましたので動作を確認します。