ロードを初期配置する方法

こんにちは。野崎です。

 

さて、今回は前回の予告通り、「ロードを初期配置する方法」についてご説明いたします。

デモンストレーション動画の作成時などに「3時間モデルを実行させなければ自動倉庫に荷物が無い」ということがありますが、

初期ロードを設定することによりこの問題は解決することが出来ます。

 

方法は以下2つです。

  1.  RackPopulator / ConveyorPopulatorを利用
  2.  InitialQuantityでプロパティ設定

1.RackPopulator / ConveyorPopulatorを利用

ストアにRackPopulatorとConveyorPopulatorというカタログがあります。

このカタログは指定したオブジェクトにロードを自動生成させることが出来ます。

 

Store > Configurator > RackPopulator / ConveyorPopulator

 

ダウンロードは左下の「」から可能です。

※WebStoreアカウントをもっていないとダウンロードできません。持っていない方はお問い合わせください。


RackPopulator利用方法

RackPopulatorプロパティ「Racks」にロードを初期配置させたいRackConfiguratorを繋げ、

その後「Reconfigure」をTrueに変更すると繋げたラックにロードが生成されます。(生成完了後にFalseに変わります)

 

プロパティ「FillPercent」は生成するロードの割合になります。

 デフォルトでは50%と指定されており、ラックに最大格納できるロード数の半分(50%)が生成されます。

 

ロードの種類は、デフォルトで0.4x0.4x0.4のBlueBoxですが、こちらはRackPopulatorをダブルクリックすることで変更が可能です。

 

 


ConveyorPopulator利用方法

ConveyorPopulatorは使い方が分からない方も多いと思います。

 

RackPopulatorはRacksと書いてあるプロパティに繋げ、Reconfigureを変更するだけなので分かり易く簡単なのですが、

こちらは一番初めにプロパティ「ShowControl」をTrueにする必要があります。

ShowControlをTrueにすると、Demo3Dのリボンに「Conveyor Populator」というタブが出現します。

 

AddSelection…選択したコンベアをロード自動生成対象リストに追加

RemoveSelection…選択したコンベアをロード自動生成対象リストから削除

Highlight…ロード自動生成リストに追加されているコンベアをハイライト表示

Populate…ロード自動生成対象リストに追加されているコンベアにロードを自動生成する

Clear…生成したロードを削除

AutoFill…Onの場合、モデル初期化(Initiallize)時にロードを自動生成する

PercentFill…コンベアに生成するロードの割合

Pitch…ロードの間隔 タブの解説は上記の通りです。

 

基本的に生成させたいコンベアを選択しAddSelection、Populateを押下で生成されます。


2.InitialQuantityでプロパティ設定

この方法は既にレイアウトしているモデルに設定する時や、

後から生成するロードを変更したいとなった時には非常に手間ですので、適した方法をご利用ください。

 

Demo3Dのラックの構造は下記の通りとなっており、ユーザーがラックを選択する際に通常選択しているカタログは、RackConfiguratorというものです。ユーザー様の中にはラックの前方にある水色の「Racking」と書かれたコントローラ(RackConfigurator)を見たことがある方も多いと思います。

 


 

RackConfigurator(ラックを制御するコントローラ)  

BoxRack(ラックのオブジェクト)   

Shelf(ラックの棚板)

 

InitialQuantityというプロパティはこの階層構造で一番深い部分にある「Shelf」にあります。

棚板の上で「Ctrl+右クリック」をすると3つほどメニューが出てきますので、RackConfiguratorのShelfプロパティに設定されている「Shelf」を押下し選択します。(デフォルトラックの場合は一番下のRackConfiguratorに最も近いShelfです)

 

選択後にプロパティ「Initial Quantity」の値を変更します。

これは棚板一枚に対する初期ロード数です。棚板一枚の許容量を超えて設定すると最大数が生成されます。


しかし、「InitialQuantity」だけの設定ではロードを生成することが出来ません。

更にロードの種類を設定する必要があります。

 

Shelfを選択した状態で、再度右クリック「CustomFunctioin」→「Edit load Creation Properties...」を押下すると、ロードの種類を選択できる画面が表示されます。ロードの種類を選択しOKを押下します。


 

この状態の場合、Shelfの設定を変えただけなので設定したShelfにしかロードが生成されません。

そこで、RackConfiguratorプロパティ「RepopulateOnEdit」をTrueに変更します。そうすることにより、RackConfiguratorのShelfプロパティの設定を全てコピーすることが出来ます。


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 次回の火曜は「カスタムプロパティ」について紹介致します。

 カスタムプロパティってどうやって使うのかよくわからない、という方のために記事を書かせて頂きます。

 小難しい解説ではなく、さくっと理解できるように記事を書きますので是非ご覧ください。

 

 

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