この記事をご覧の皆様、こんにちは。
マーケティングの野崎です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、先日(といっても結構前ですが)HTC Vive Proが発売されました。
えー、発売日は2018年4月6日ですね。もう2ヶ月以上も前です。乗り遅れた感じがしますが、書いて行きたいと思います。
比較
HTC Vive Pro | HTC Vive | |
---|---|---|
解像度 |
両眼2800x1600ピクセル |
両眼2160x1200ピクセル |
リフレッシュレート |
90Hz |
90Hz |
視野角 |
110度 |
110度 |
入力端子 |
DisplayPort 1.2, USB-C 3.0 |
HDMI, DisplayPort, USB2.0 |
オーディオ機器 |
一体型 (高性能ヘッドフォン) |
外部取付 (3.5mm ステレオヘッドフォン端子) |
マイク |
内蔵 (2個) |
内蔵 (1個) |
センサー |
SteamVRトラッキング/Gセンサー/ ジャイロスコープ/近接センサー/IPDセンサー |
SteamVRトラッキング/Gセンサー/ ジャイロスコープ/近接センサー |
価格 |
175,910円 (税込み) |
69,390円 (税込み) |
このように比較してみると様々な変更点があることが分かりますね。一つ一つ解説していきましょう。
解像度
Proの解像度は両眼で2800x1600ピクセルと、OculusRiftやViveの2160x1200を上回るスペックとなっております。
解像度が上がることで、単純に画像がより大きく、より細かく表示されるようになりますので、綺麗な映像となります。
分かり難いかもしれませんが下記に比較画像を用意しました。低解像度は画像が粗く感じられますね。
ただ、解像度が高い分、比例してPCに負荷が掛かります。
高い解像度を出力すればするほど、高いスペックが要求されるので気を付けてください。
リフレッシュレート
リフレッシュレートは変わらず90Hzとなっております。これはディスプレイが「1秒間に表示できる画像の上限」となっており、高ければ高いほど滑らかに表示することが出来ます。ただし、リフレッシュレートはあくまで1秒間に表示できる「上限」の数なので、実際に表示する画像の数は「FPS (Frame Per Sec/1秒間に表示するフレーム数)」と呼ばれます。
一般的にはFPSが高ければ高いほど、所謂「VR酔い」がしにくいと言われています。
ただし、解像度と同じくFPSに比例してPCのスペックも必要になりますので気を付けてください。
視野角
視野角に関しては分かり易い項目かと思います。その名の通り、視野の角度です。
人間の視野角が90度~100度と言われていますので、110度あればそれ以上は必要ないでしょう。
(もし視野角150度の製品があったとしても、人間がそこまで認識できないのであまり意味ありません)
入力端子
大きな違いがあります。Proは解像度を向上させたため、HDMIより高解像度の出力が可能なDisplayPortと呼ばれる端子のみの接続方法となっており、従来のHDMIは廃止されました。
また、Vive Proでは無線化に正式対応しており、ワイヤレスアダプタもHTCから発売されています。
※2018/06/25追記
ViveProで無線化「正式対応」はしましたが、日本の電波法に引っ掛かるので国内販売はしておりません。
オーディオ機器/マイク
従来まではヘッドセットに3.5mmのステレオ端子が付いており、そこに別途イヤフォン/ヘッドフォンを繋ぐことによりオーディオとして接続していました。Proでは高性能ヘッドフォンは既に搭載されており、ノイズキャンセリングを通すことによりクリアな音質となっております。
センサー
Vive ProにはIPDセンサーというものが追加されています。
…と、調べたんですが、あまり情報がありませんでした。また分かりましたら追記します。
価格
価格は175,910円となっており、Viveの初期価格と比べても高めの値段設定となっております。
無線化に正式対応し、ヘッドフォン付き、解像度の向上などあらゆる性能は向上しましたが、一般層は手が出しづらい価格帯です。
Vive発売当初に「価格を下げません」といっておきながら、結局競合によって大きく値下がりしていたことを鑑みると、今回のこの価格は値下げありきの価格設定なのでは、と思ってしまいますね。(私の個人的な推測です)
VRは今発展し続けている業界です。
HTC以外の競合がViveProと同様のスペックでより低価格なものを発売することは十分に考えられます。
まあHTCが値下げしたとしても恐らく15万が限度かなと思いますし(勝手な推測です)、2,3万多く払ってハイエンドVR機器を早く手に入れられるなら、早く買ってもいいかなと思いますね。
次回の火曜は「DMS東京2018」です。
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